うつ病とストレスの関係性

 

ヒアリングサービスオハナの心理カウンセラーの山本です。

 

日本では近年うつ病を患う方が増えています。

原因は、まだはっきりと解明されていませんが長期に渡る過剰なストレスが原因であることはわかっています。

 

うつ病の原因で考えられている仮設は

  1. モノアミン仮設
  2. 神経可塑性仮設

があります。

 

モノアミン仮説は医師の間でも意見が分かれ、最近では違うのではないかという意見が多いため、神経可塑性仮設の方が支持されているようです。

そこで、この記事では神経可塑性仮設を基準にストレスとうつ病についてわかりやすくご説明できればと思います。

 

うつ病とストレスの関係性

 目 次

  

・ストレスを感じると、脳は戦う準備をする

 

・長期間のストレスと体の不調

 

・長期間のストレスがもたらす脳へのダメージ

 

・うつ病に効果的な方法

 

・うつ病と症状が似ている病気

 

・最後に

 

ストレスを感じると、脳は戦う準備をする

 

不安や恐怖を感じると脳にある扁桃体から副腎にコルチゾールという別名ストレスホルモンを出すように指令を出します。

 

このコルチゾール(ストレスホルモン)が体内に放出されると・・・

 

1. 心拍数を上げる。(すぐに戦ったり、逃げたりできるようにする。)

 

2. 血液を固まりやすくする。(外傷に備えて止血しやすくするため。)

 

3. 自律神経が血管を締め付け血圧が高くなる。(外傷で出血を最小限にするため。)

 

本来はこのようにすることで、体は敵から攻撃されても被害を最小限にとどめるために進化したありがたい機能でした。

 

長期間のストレスと体の不調

 

狩りをして生活していた昔であれば、コルチゾール(ストレスホルモン)は私たちを守るためにとても役に立つ機能でした。コルチゾールが放出される時間は数分だったでしょう。

 

長時間天敵から追いかけられ続けるということは、あまりなかったからです。

 

ですから、緊張する”ON” と ”OFF”の切り替えは単純なものでした。

 

現代社会では、ばったり猛獣と出くわしたり、狩猟時にケガをするといった命の危険ありません。

 

しかし、長時間どころか長期間に及ぶストレスを受け続けているのが現代社会です。これは体にとっては想定外と言えるでしょう。

 

コルチゾール(ストレスホルモン)が長期間に渡り放出され続けると体はどのようになるのでしょうか?

  • 長時間、自律神経が血管を締め付けているため心臓病のリスクを高めます。
  • 長時間血管を固まりやすくする作用は、脳梗塞などの血栓が原因の病気や動脈硬化のリスクを高めます。
  • 長時間、内臓が冷えた状態になるので癌細胞は増殖しやすくなります。
  • 長時間のストレスにより、自分の臓器などに攻撃を仕掛けるようになると免疫が暴走して自己免疫疾患になります。

長時間のストレスがもたらす脳へのダメージ

 

体への悪影響のほかにも、脳へのダメージがあります。

 

脳の扁桃体が常に興奮状態にあるため、少しの刺激でも過剰に反応するようになり、イライラしたり、怒りなどの感情が抑制できなくなります。

 

過剰なストレスにより、脳が神経細胞の突起を伸ばして活動している働きを阻害されるため、神経細胞に栄養が行き渡らなくなり扁桃体周辺の脳が萎縮してしまいます。

 

脳が萎縮すると思考が止まってしまったり、どう行動したらいいのかわからなくなるということが考えられます。

 

逃げたり攻撃したりするために進化した防御システム。

 

しかし、逃げることも攻撃することもできないまま不安や恐怖を感じ続けると深い無力感を感じてフリーズしてしまう状態。

 

これが「うつ病」の原因です。

 

 

「脳が萎縮する」と聞いて不安になられた方はご心配いただかなくても大丈夫です。最近の研究では、適切なその人にあった治療法で大きくなってしまった扁桃体は小さくなること、萎縮した海馬も復活することが発見されています。

 

体の病気が回復するように、脳も回復することがわかっています。

 

うつ状態に効果的な方法

  • ストレスの原因を避ける。
  • ほっとする時間、笑える時間を作る。
  • サポートしてもらえそうな機関や相談できる人を見つける。
  • 適度な運動やストレッチを定期的に行う。
  • 深呼吸する習慣をつける。(マインドフルネスや瞑想なども効果的)

このような方法が推奨されています。

 

うつ病と症状が似ている病気

 

うつ病の症状と同じ症状が出るものでまだ認知度が高くないため、病名がうつ病と診断された方もいらっしゃるかもしれません。

 

うつ病と似ている病気で「副腎皮質機能低下症」で通称「副腎疲労症候群」というものがあります。

 

違いは、うつ病の薬が効くかどうかです。

 

薬が効いて扁桃体の活動が弱まるなら、うつ病の可能性が高いと思いますが、まったく良くならないとか悪化している場合は「副腎疲労症候群」の可能性もあるかもしれません。

 

その処方された薬が肝臓や腎臓の負担になり、ますます副腎を弱めている可能性があるからです。

 

うつ病の薬を長期間服用しているにも関わらず、悪化しているように感じる方は、主治医の先生、または「副腎疲労症候群」を専門にされている病院にご相談されてみてもいいかもしれません。

 

最後に

 

いずれは5人に1人は、一生涯のうちで何らかの精神疾患を患うのではないかと言われています。

 

うつ病は、誰にでもなりうる病気です。

 

悪化すると、仕事では休職を余儀なくされたり、家庭では感情のコントロールが難しくなり関係性が悪化してしまうこともあります。

 

早期発見を心がけて、図のような気になる症状があれば病院を受診しましょう。

 

自分でできる予防法「うつ病に効果的な方法」も上記でご紹介しましたので、参考になりそうなものがあれば積極的にお試しください。

 

実は、うつ病になるのは人間だけではありません。

動物も魚も長期間のストレスを与え続けるとうつ状態になります。

 

次の記事では動物や魚のうつ状態の原因とその症状を見てみましょう。

そこから見えてくる「うつ病とブラック企業」の関係性について、また「ブラック企業と退職について」3回に分けて考えてみたいと思います。

 

次のブログはこちら👇👇👇

うつ病とブラック企業(1/3)

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