生きにくさの原因が幼少期のトラウマである場合

 

ヒアリングサービスオハナの心理カウンセラーの山本です。

 

多くの人が訴える「生きにくさ」。

その原因は、自分でも忘れてしまっている幼少期のトラウマである場合が多いものです。カウンセリングされる方は、目の前の問題を解決したいとお越しいただくのですが、子供の頃の古傷が原因であることも多いものです。

 

「こんな年にもなって子供時代のことなんて…。」と思われることもあるかもしれませんが、以外にも年齢はほとんど関係ありません。

心の傷や、特に幼少期のトラウマに自然治癒はあまり見込めないからです。

 

「忘れている=癒された」 と勘違いしてしまいがちなのですが、無意識の領域に沈んで意識できなくなっただけで、そこで身についた誤った思考パターンは健在です。それが「生きにくさ」の正体なので、もっと多くの方がそのことに気が付いて生きにくさを解消できるようにこの記事がお役に立てれば幸いです。

 

この記事では「生きにくさ」、「アダルトチルドレン」、「インナーチャイルド」という比較的認知度が高い用語を用いて解説していきます。

 

生きにくさの原因が幼少期のトラウマである場合

生きにくさを抱える「アダルトチルドレン」と癒しのカギを握る「インナーチャイルド」

 目 次

   

・アダルトチルドレンとは

 

・児童虐待の定義

 

・高学歴家庭の見えない虐待

 

・機能不全家族が子供に与える影響

 

・不安を乗り越えるために、身に着けたこと

 

・アダルトチルドレンの特徴

  

・本来の自分を取り戻す インナーチャイルドの癒し

 

アダルトチルドレンとは

「アダルトチルドレン」の語源は、「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々)」で、1970年代のアメリカで、ケースワーカーや依存症者の間で使われるようになった言葉です。

 

しかし、そういったアルコール依存症で暴れる親元で育った人たちだけではなく、

親による虐待や家族の不仲などの家庭内の問題がありながら育った人たちもまた、同じような苦しみを味わうことから機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人全体を含めて「アダルトチルドレン」と言われるようになりました。

 

「アダルトチルドレン」は病名ではありません。

幼少期に誤った思考パターンが出来上がってしまったために今もなお「生きにくさ」を抱えている大人たちのことです。

 

生きにくさを抱えておられる方は、幼少期に以下のような児童虐待の定義にあてはまるような環境ではなかったかどうか参考になさってください。

 

児童虐待の定義

  • 身体的虐待 殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、身動きが取れないように拘束する、など
  • 心理的虐待 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう、など
  • 性的虐待 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする、など
  • ネグレクト(育児放棄) 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない、など 

と定義されています。

 

高学歴家庭の見えない虐待

 

上記に記載されている以外にも、最近増えている高学歴家庭の見えない虐待があります。

 

それは、「親と心がまったく繋がったことがない」、「親の共感がまるでない」などです。このような環境で育つこともまた、子供に深刻なダメージを与えます。

 

高学歴家庭の虐待は、子供はまるで商品のように育てられ、親は自分の希望道理の納期まで欠陥なく出荷しようと躍起になって育てている場合がこれにあてはまります。

 

子供の感情は無視され、これからも自分たちが安定した収入を滞りなくもらえるように幼少期から遊ぶ時間もないほど、生理的な必要を十分に満たせないほど、習い事や勉強を強制させられることもあります。まるでブラック企業で無理難題を押し付けられて小さいうちから働かせているようなものです。この場合は、大人になるまでにエネルギーを使い果たしてしまいます。

 

また、父親が責任のある仕事についていると、その重圧から母親に暴力をすることが日常になっている場合もあります。それを見ていた子供は母親を助けることが出来ない無力感を味わいながら大人になりますので、特に男性は「自分は役に立たない。ダメな人間だ。」などと思い込むようになる傾向があります。また、生活のために離婚できない母親をみて人が信じられなくなったり、人間とは打算的な生き物だと思ったりすることもあります。

 

機能不全家族が子供に与える影響

 

虐待されて育つと、まずは「安心・安全」という環境が奪われます。

 

また、「ありのままの自分に価値がある」という基本的な自尊心も構築されません。

 

いつ怒られるかわからない、いつ襲われるかわからない、という極度の緊張に四六時中置かれることになります。

 

暴力されないためにどうしたらいいのか、子供は必死にそれを考えて身を守るすべを身に着けていく必要があるわけです。当然、「ありのままで受け入れてもらえる」という感覚はないため、過度に「いい子」でいることを余儀なくされます。

 

いかにつくろうのか、いかに切り抜けるのかをいつも最重要として生きてきたため、大人になってもその癖が抜けずに他者の期待に過剰に敏感になってしまったり、他者ばかり優先して考えてしまうので、 ” 相手を尊重しながら適度に自分を主張する ” ということが難しく、特に人間関係で悩みを抱えて生きることになりがちです。

 

不安を乗り越えるために、身に着けたこと

 

アメリカで「アダルトチルドレン」と呼ばれた人々の子供時代の性格の傾向をとりまとめたものが6つありますのでご紹介いたします。

 

●ヒーロー(英雄)

なんでもできる子供、学校でも家庭でも評価されるように必死にがんばる子。

自分が活躍することで、家族関係が一時的に良くなったりするため期待に応えようと頑張りすぎる傾向がある。頑張っていないと生きている意味さえないと思うこともある。

 

●スケープゴート(いけにえ)

関心を引くために非行、犯罪を繰り返す。

自分の問題行動に関心を集めることで家族の問題を紛らわそうとしている。一家の負の部分を背負い込まされて、「この子さえいなければ、すべては丸く収まるのではないか」という幻想を他の家族が抱くことで、家族の崩壊を防ぐ役割となっている。

 

●ロスト・ワン(失われた子供、いない子)

つねに目立たないようにして静かしている。

家族の人間関係や問題から自分を切り離すことで自分の心を守っている。

 

●マスコット、クラン(道化師)

道化師のような行動で家族を笑わせたり、緊張を和ませる存在。

家族の目を問題からそらす役目をし、重苦しい空気を和らげている。

 

●プラケーター(慰め役)

カウンセラーのような役目。

子供がきく必要がないような暗い話にも積極的に耳を傾け、自らが支えになれるように懸命に努力する。

 

●イネイブラー(支え手、援助者)

家事や育児をしたりすることで親のような子供時代を過ごす。

イネイブラーには第一子が多い。

 

アダルトチルドレンの特徴

  • 自分や自分の判断に自信がもてない。
  • 常に他人の評価を必要とする。
  • 人間関係の構築が困難である。
  • 感情のコントロールが難しい。
  • 物事を最後までやり遂げることが苦手。
  • 嘘をつく癖がある。
  • 罪悪感を持ちやすい。
  • 自己の感情がわからない。
  • 世話を焼くことに生きがいを感じる。
  • 必要以上に自己犠牲的。
  • 他人に依存的であったり、または逆に極めて支配的であったりする。
  • リラックスすることが難しい。
  • 睡眠が浅いことが多い。
  • 責任感が強すぎるか、逆にまったくの無責任。

代表的なものには、このような特徴があります。

 

機能不全家族に育つと「しゃべるな。信じるな。感じるな。」を子供は学ぶといわれています。

 

自分らしさを押し殺して生き抜いてきたため、「自分がわからなくなる」ことが生きにくさの根底にあるようです。

 

本来の自分を取り戻す インナーチャイルドの癒し

 

アダルトチルドレンの回復方法では、「インナーチャイルド」(内なる子供)と呼ばれる抑圧されていた「ありのままの自分」「子供らしい気を使ったり、遠慮したりすることがない自分らしい主張をもった自分」が隠されているといいます。

 

「インナーチャイルド」とは、本当は言いたいことをきちんと主張できたり、辛かった時に話を聞いてもらえたり、甘えたかったときに抱きしめてもらえたりする必要があったときに、そうできなかったために健全な成長を妨げられて、傷ついた幼心のことです。

 

アダルトチルドレンの癒しでは、その ” 我慢 ” を開放して癒していきます。

 

きちんとした養育がなされなかった分、自分で養育し直す必要があるからです。

これを行うことで過去として認識できるようになり、過去から生還することができ、心の拘束を解くことができます。

 

「インナーチャイルドの癒し」では、抑圧されていた感情に気が付くことで自分らしさを取り戻し、過去の思考パターンを捨てることができるので大変効果的です。

 

ヒアリングサービスオハナではアダルトチルドレンの癒しに関しては、専用のカリキュラムを個人ごとに作成し、カウンセリング回数をご予算に合わせてご案内しております。(平均6回程度で完了)

 

ご自分でできる「インナーチャイルドの癒し」の方法もご案内しておりますのでこちらもご参考になさっていただければ幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

関連ブログ:

 

生きづらさを解消する 「自分で出来る インナーチャイルドの癒し方」

幼少期のトラウマからの生還(自叙伝)

 


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